スキンケア

いまさら聞けないハイドロキノンの真実

まだまだ暑さが残りますが、朝夕は涼しくなったり、少しずつ秋の気配も感じられるようになってきました。夏に受けた肌のダメージを一掃したい時期でもありますね。年間通して美白、やっぱり気になるテーマだと思います。美白に効くといえばメラニンの還元を促したり、色を薄くしたりするビタミンC誘導体、メラニンを作るメラノサイトの活性化を抑えるトラネキサム酸、メラニンの生成に必要なチロシナーゼの働きを阻害するアルブチン、チロシナーゼの働きを抑えるハイドロキノンなど様々な成分があります。今回は肌の漂白剤と呼ばれるハイドロキノンについて、ハイドロキノンとは何か、効果的な使用方法、注意点などについてご紹介していきます。

目次

▼ハイドロキノンとは何か
▼効果的な使用方法と注意点
▼美白のヒント

▼ハイドロキノンとは何か

ハイドロキノンが肌の漂白剤と呼ばれるのは、ほかの美白成分に比べ、効果が10-100倍と言われているからです。とはいっても、ご自身のもともとの肌色がベースになるので、それ以上白くなったりすることはありません。目安としては腕の内側の肌色が明るさのマックスとして考えてください。

ハイドロキノンの主な効果としては、シミの原因となるメラニンを作り出すメラノサイト、メラニンのもととなるチロシンを酸化させるチロシナーゼ、この働きを阻害し、新しいシミを予防する効果、メラニン色素を単色化する還元作用でできているシミを薄くする効果、があります。

美白化粧品に配合されるハイドロキノンには二種類あります。

種類メリットデメリット
純ハイドロキノン効果が高い刺激が強い、浸透しづらい
安定型ハイドロキノン肌に浸透しやすい、刺激が比較的少ない効果がやや弱い

ハイドロキノン誘導体というものもありますが、これはアルブチンのことなので、ハイドロキノンとは別のものになります。

ハイドロキノンは濃度がポイントになってきます。日本国内で正規で流通しているものは2%程度までで抑えられています。海外製のものに関しては5%を超えるものなどもあり、個人輸入されている方もいるようです。ただし、高濃度なハイドロキノン配合化粧品の利用にはリスクもあります。日本では許可されていない成分が配合されている、肌トラブルが発症した時の相談窓口や補償がない、赤み、かぶれなどの副作用のリスクなどです。ハイドロキノンは、濃度が高いほど美白効果が高いとは限らないため、国内の品質水準を満たしたものを選択するのがよいでしょう。高濃度のハイドロキノンを使いたい方は皮膚科など専門医と相談しながら取り入れるのをおすすめします。

▼効果的な使用方法と注意点

ハイドロキノンが有効なシミの種類としては、老人性色素班(一般的なシミ)、炎症後色素沈着(ニキビ跡や傷の炎症の色素沈着)、肝斑、そばかすがあります。シミの状態や肌質で効果が出にくい場合は2-3か月を目安として、いったん使用を中止し、皮膚科などでの相談をおすすめします。

ハイドロキノン使用後は紫外線の刺激を大変受けやすくなっています。ハイドロキノンを塗布することで余計にシミができた、ということは防ぎたいですよね。日焼け止めを塗ることはもちろん、紫外線対策を徹底することが大事になってきます。日中、外にいることが多い日やレジャーの際は特に使用は避ける方がよいでしょう。

また、ハイドロキノンは部分使いが前提となっています。気になる部分にしぼって使用しましょう。ハイドロキノンは高い効果が期待できますが、その分刺激も強い傾向があります。自分の肌に合わない、その時の肌コンディションによってかぶれてしまう、などの場合は、すぐに使用を中止し医師の判断をあおぎましょう。

▼美白のヒント

皮膚科でのシミ、肝斑の治療としてハイドロキノンが処方されることがあります。その場合は一緒にトレチノインが処方されることが多いようです。トレチノインは、肌のターンオーバーを促進し、ハイドロキノンの浸透を助け、シワにも効果が期待できる成分です。ハイドロキノンとトレチノインの治療の場合は3か月から半年くらいが目安とされています。

また、肝斑の治療として主流であった、ビタミンCとトラネキサム酸の内服もあります。過去は肝斑の治療にレーザーが使えなかったので、この内服が主流となっていました。現在ではレーザートーニングの技術が進み、内服は補助的な治療法となっていますが、副作用の心配が特になく、飲むだけでいいので、誰でも手軽に取り入れられるというメリットがあります。レーザーより費用も格段に安いので、即効性はありませんが、飲み続けることで効果を期待するといったものになります。

美白に効果的な成分、治療法は様々です。効果の感じ方、合う合わないには個人差があるので、適宜医師と相談し、ご自分が取り入れやすい方法でしっかり対策していきましょう。