スキンケア

足のむくみで突然死のおそれ?!その原因と対策法【前編】

制限のない長期休暇、はじまっていますね。普段と違うおでかけやレジャーを計画されている方も多いのではないでしょうか。歩き回って疲れたり、長時間のフライト、座りっぱなしのオフィスワークでも足が重だるくなったりします。足のむくみをほうっておくと危険な病気の原因になったり突然死の原因になることもあるようです。前編では足のむくみの原因についてご紹介していきます。後編で、その対策法と予防について簡単に解消できる方法も含めてご紹介します。

▼足のむくみの原因

足は心臓から遠い位置にあって血液の流れが悪くなりやすいことと、重力の関係で水分がたまりやすいので、むくみが起きやすくなります。同じ姿勢を続けると、血液を心臓に戻すふくらはぎのポンプ作用が弱くなり、血流が下半身に滞りがちになり、足の筋肉がこわばって伸縮しにくくなってしまいます。中高年になって脚の筋力が低下した場合にも、むくみが起こりやすくなります。疲れがたまったときや、睡眠不足になったときなどにも、脚のむくみが起こりやすくなります。これは血液を送り出す心臓の働きが低下するためです。塩分の摂り過ぎ、アルコール、生理によるホルモンの変化、睡眠・運動不足、ストレスなどの影響によるむくみもあります。ひと晩寝ると治まる程度なら、あまり心配はありませんが、注意したいのは、病気が原因となる脚のむくみです。代表的なものをまとめてみます。

  1. 心不全、心負荷

心臓の働きが弱ると血管内に余分な水分が溜まってきます。その水分が血管の外にしみだしてむくみの原因となります。胸部レントゲンや心臓の超音波検査などで診断します。血液検査のBNPという検査も指標となります。利尿剤が有効なことが多いです。

  1. 腎不全

腎臓の働きが低下して余分な水分や塩分を排泄できなくなることにより、心不全と同様に余分な水分が溜まってきます。また大量に尿タンパクが出ると血液中のタンパクが減ってしまい、これもむくみの原因となります。検尿、血液検査で診断します。塩分やたんぱく質の制限が必要となります。利尿剤はかえって腎機能を悪化させる可能性もあります。

  1. 低栄養

何らかの原因で食事が十分にとれない場合、または腸や腎臓からタンパクがもれてしまう病気では血中のアルブミン値が低下します。すると膠質浸透圧が下がり血管の外に水分が漏れやすくなります。検査では血液中のタンパクやアルブミン、コレステロールが低下します。

  1. 薬剤性

薬の中にはその副作用でむくみが生じるものがあります。代表的なものは副腎皮質ステロイド、非ステロイド抗炎症剤、カルシウム拮抗剤(高血圧の薬)、ピオグリタゾン(高糖尿病薬)などです。

  1. 下肢静脈瘤

下肢静脈瘤は足の静脈がこぶのように膨らむ病気です。静脈の弁の働きが壊れて血液が逆流することが原因です。足がだるいとか重い、つりやすいなどの症状があります。治療はストッキングと手術ですが、以前に比べ傷口が小さく体の負担が小さい血管内手術が行われるようになっています。

  1. 深部静脈血栓症

足の静脈が血栓でつまってしまう病気です。片方の足全体が急に赤く腫れます。病気やけがで寝ている時や長時間乗り物に乗っている時などに起きやすいといわれています。血栓が足の静脈から飛んで肺の血管につまる肺塞栓症(一般にはエコノミー症候群とよばれています)の原因となる可能性があり、その場合命にかかわることもあります。

  1. リンパ浮腫

リンパの流れが悪く足が腫れる病気です。生まれつきリンパ管の発達が悪い1次性リンパ浮腫と手術や放射線治療によりおこる2次性リンパ浮腫があります。片方の足の場合が多いですが両足のこともあります。次第に皮膚が固くなり象皮病といわれる状態になります。ストッキング着用やマッサージが治療の中心ですが手術が行われる場合もあります。

  1. 蜂窩織炎

細菌が足に入ることにより炎症を起こし腫れた状態です。けがや巻き爪、水虫などから菌が入る場合もあります。赤く腫れ熱を持ち痛みを伴います。治療は抗生物質を使用します。切開して膿を出してやる必要がある場合もあります。

  1. 皮膚病変

湿疹や皮膚炎、虫刺され、しもやけなどの皮膚の疾患に伴い足が腫れる場合もあります。

 10 腫瘍

腹部や骨盤内の腫瘍により静脈やリンパの流れが妨げられることにより足が腫れることもあります。通常片方の足が腫れます。CT検査などで診断します。

 11 筋内血種

急に痛みを伴って足が腫れた場合、筋肉内に出血している可能性があります。超音波検査で診断し、必要であれば針で溜まった血液を吸引します。

 12 その他

腹水が溜まるような肝不全や甲状腺機能低下、副腎皮質ホルモンの異常症などの内分泌疾患、関節リウマチなどのアレルギー疾患などでも浮腫がみられる場合があります。

▼まとめ

・足はむくみが起きやすい

・病気が原因となる足のむくみには注意が必要