スキンケア

オーガニックコスメの真実

SDGs、持続可能な開発目標(国連で策定された17の行動目標)、この考え方が浸透し、いろいろな意識が少しずつ高まっているのを感じる場面が増えてきているのではないでしょうか。化粧品業界でも、環境に配慮したパッケージ、有害な成分の排除、動物実験をしないなど、人と環境にやさしいコスメをうたうメーカーだったり、コンセプトとして打ち出された商品が出てきています。クリーンビューティという言葉がトレンドになったりもしていますよね。皆さんもオーガニックコスメやナチュラルコスメと呼ばれる商品、きいたことありますよね。言葉は聞くけど、具体的にはよくわからないといった方も多いかもしれません。

今回は、オーガニックコスメ含む自然派化粧品の定義、メリットとデメリット、選び方などについてご紹介していきます。

▼自然派化粧品とは

自然派化粧品と一口に言っても、オーガニックコスメ、ナチュラルコスメ、ヴィーガンコスメ、いろいろな呼び名があります。どのように使い分けられているのかを、まず見ていきましょう。

オーガニックコスメ農薬をできるだけ使わずに、環境にやさしい自然な農法で育てられた植物由来成分をメインに使ったコスメ。認証マークがあるもの、ブランド独自の基準があるものなどがある。
ナチュラルコスメ自然由来成分を使っているコスメ。極力、科学的な成分を使わずに作られたもの。明確な基準があるわけではないので、少量でも自然由来成分が入っていれば、ナチュラルコスメといえる。
ヴィーガンコスメ動物由来の成分を完全に省いたコスメ。宗教上の理由や動物愛護の観点で選ばれたりもする。ヴィーガンマーク、アニマルアフェアなどの認証マークがある。

オーガニックコスメの中には、市販の化粧品が合わない、敏感肌の方でも使いやすいと謡われる物があります。海外には多くの認定団体があり明確な基準を定めています。代表的なものとしてオーストラリアのACO、フランスのECOSERT、ヨーロッパの5団体が世界基準を決めるため作られたCOSMOSなどです。オーガニック成分の含有量の規定については様々です。日本では明確な基準がないため原料の栽培からこだわったものを使っているものもあれば、有機栽培で作られた植物成分が一種類しか使われていないものなどもあります。ご自身で肌に合うものを見極める必要があります。

ここで、よくきく“無添加”についても触れておきます。なんとなく身体によさそうな響きですよね。無添加とは、特定の物質が添加されていない状態のことです。この特定の物質というのは、まれにアレルギーなどを引き起こす可能性のある102の成分です。薬事法によって生産者側への義務として表示することが定められています。敏感肌の方がまれに軽度のアレルギーを起こす程度のものから、発がん性を指摘されている成分もあります。ただ、逆に言うと、この102の成分以外のものは添加されている可能性があります。その添加物が身体に悪影響を及ぼす可能性が全くないとは言えないのです。“
”自然派“、”無添加“、そういった単語のみで判断するのは危険かもしれません。

▼自然派化粧品のメリット、デメリット

自然派化粧品のメリット、デメリットをまとめてみます。

メリット環境にやさしい肌が本来もっている再生力や自然治癒力を引き出す天然の香りを楽しむことができるリラックス効果植物成分由来の美容成分
デメリット植物成分でアレルギーが出たり、刺激になったりする場合がある保存料不使用、最低限配合の場合、雑菌が発生しやすい/管理方法に注意が必要原料が高価になるため製品価格が高価

▼選び方、注意点について

まず、オーガニックだから良い、ケミカルだから悪い、といったものではない、といった認識が必要になります。

例えばなじみのある成分、ビタミンCでみてみると、野菜や果物などの栄養素をそのまま含む天然のものもあれば、でんぷんの分子構造を変化させて精製される合成のものもあります。天然のものは効果は高いのですが、ほかの栄養素も入っているため、純粋にビタミンCだけを摂ろうとすると摂取量が多くなり、その分値段も高くなるといった特徴があります。一方、合成のものは100%がビタミンC成分のため、少量で補給できる、値段が安いといった特徴があります。天然でも合成でも同じビタミンCの成分です。

自分の肌悩みは何か、その悩みに効果的なものは何か、どんなものを自分が使いたいのか、それをよく見極めたうえで、化粧品を選ぶ必要があります。

自然由来の成分でも刺激が強くアレルギーを引き起こすものもありますし、安全性が確認されたケミカル成分も多数あります。また防腐剤があることで製品の安定性を保てるというメリットもあります。すべての合成成分が危険であるということはなく、すべての自然由来成分が安心であるわけでもないということは、覚えておく必要があると思います。