寒かったり、暑かったり、一日の中でも気温差が大きくなったりと、体調を崩しやすい季節です。感染症にもまだまだ注意が必要なようで、毎日の生活の中で少しでも免疫力をあげて、のりきりたいですね。
まず、免疫力が落ちるとはどういうことかを簡単に説明します。これは免疫を担当する細胞のはたらきが弱まり異物を排除しにくくなる状態をいいます。体の中に入った異物が排除されずに体の中にとどまったり、めぐってしまうようになると体に異常が生じたり、風邪や感染症にかかりやすくなります。
今回は免疫力アップに欠かせないビタミンCの機能に着目していきたいと思います。
目次
▼コラーゲンを作るために欠かせないビタミンC
▼白血球の働きを高めるビタミンC
▼ストレスの緩和に不可欠なビタミンC
▼コラーゲンを作るために欠かせないビタミンC
まず、病原体を侵入させないことが大事ですね。実はコラーゲンは免疫と切り離せない関係にあります。コラーゲンが細胞同士を結び付け、丈夫な皮脂や粘膜を作ることで、病原体の侵入を防ぐことができます。
ビタミンCはそのコラーゲンを作るために欠かせない栄養素です。ビタミンCが不足するとコラーゲンが合成できないために血管や皮膚の張りがなくなり、血管がもろくなり出血を起こします。これが壊血病です。最後には死亡してしまう怖い病気です。壊血病は体内のビタミンC量がおよそ300mg以下になると発症するといわれています。私たちの体内ではおよそ1500 mgのビタミンCをたくわえており、ビタミンCを含まない食事を約60~90日間続けた場合、体内のビタミンC量が300 mg以下になります。血液中のビタミンC濃度は食事により大きく変動します。毎日の食事でビタミンCを充分に取るのはなかなか難しいですよね。食事以外でビタミンCを摂取する方法も合わせて検討する必要があるともいえると思います。コラーゲンが豊富に作られることで細胞同士の結びつきが強化されると、より強い防御効果を発揮してくれるということになります。


▼白血球の働きを高めるビタミンC
体内に侵入してきた細菌やウイルスなどへ体はどのように対処するのでしょうか。細菌やウイルスなどの異物が体内に侵入すると白血球の数が増加し、異物を細胞内にとりこみ無害化します。白血球は血液成分の一つです。この白血球の能力をアップさせるのがビタミンCなのです。
ビタミンCは抗酸化作用と酵素を助ける作用を持っています。ビタミンCには白血球の一種であるリンパ球を活性化し、リンパ球がインターフェロンと呼ばれるタンパク質を作るのを促進する効果があります。このインターフェロンにはウイルスを排除し、ウイルスの増殖を抑える働きがあります。
そのため、ビタミンCが不足していると免疫が低下し風邪をひきやすくなります。実際に風邪をひいているときは白血球のビタミンCは減少することが知られています。
しっかりビタミンCを摂取して、十分な量のインターフェロンを作れるよう備えておきたいですね。ちなみにインターフェロンはウイルスの働きを抑える薬としても活用されています。

▼ストレスの緩和に不可欠なビタミンC
「病は気から」という古くからの言葉があるように、心の不調が体の不調に結びつくことはよく知られています。心の不調の原因の一つとしてストレスがあげられます。ストレスがたまると、免疫力が低下してしまうのをご存じですか。これには自律神経の乱れが大きく関係しています。自律神経には、交感神経と副交感神経とがあり、この二つのバランスが保たれることで免疫機能が正常に働くことになります。ストレスがかかると、交感神経が緊張し、副交感神経とのバランスが崩れます。これらの神経は、白血球やリンパ球といった体を病原菌から守る免疫細胞の働きにかかわっているため、免疫力が弱まることになります。ストレスの原因は人によってさまざまで、不安やプレッシャーなどの精神的なものだけでなく、寒さや暑さなど天候条件、睡眠不足、騒音、などもあります。日々生活していく中で、これらのストレスの原因をすべて避けることは難しいといえるでしょう。また、自律神経のバランスが乱れると、IgAの濃度が低くなります。IgAとは目や口、鼻や腸などの粘膜で働く抗体(異物に対抗するタンパク質)のことです。免疫の最前線で体を守ってくれているIgAの濃度が下がると、病気にかかりやすくなります。私たちの体はストレスにさらされると、ストレスから身を守るためにアドレナリンを分泌して血圧や血糖を上昇させます。このアドレナリンを作るためにはビタミンCが必要なのです。解消法として、運動、お風呂、良質な睡眠、などもありますが、私たちの体は無意識のうちにビタミンCを消費し、ストレスを緩和させているのです。ストレスが多いと感じる方は意識的にビタミンCを摂取し、免疫力アップを目指しましょう。
