「化粧品」とは“人の身体を清潔にし、美化し、魅力を増し、容貌を変え、または皮膚もしくは毛髪を健やかに保つために、体に塗擦、散布その他これらに類似する方法で仕様されることが目的とされている物で、人体に対する作用が緩和なものをいう”と定義され、全成分の表示が義務付けられています。(参考:独立行政法人国民生活センター)ここには毎日のように化粧品についての相談がよせられています。化粧品の成分はある特定の効果を狙い配合されるものもありますが、肌荒れの原因が実は化粧品だった、ということも少なからず存在します。化粧品の成分をしっかり見て判断する習慣を持つというのは悪くないことかもしれません。今回は化粧品の成分に危険なものはあるのか、化粧品成分の見方、注意したい成分などについてご紹介します。

目次
▼化粧品の成分に危険なものはあるのか
▼化粧品成分の見方
▼注意したい成分
▼化粧品の成分に危険なものはあるのか
現代の化粧品はほとんど石油を原料にした化学成分によってつくられています。実は、化学成分にほんの少し天然成分をまぜただけでも自然派、無添加と表示することができます。また天然成分100%といいながら、植物を原料に化学的に合成された成分を使っている場合もあります。ただ、化学成分だから悪いということではありません。天然成分であっても、肌荒れを引き起こすものはあります。では具体的に何をみていけばいいのでしょうか。
まず、大前提として日本では厚生労働省が薬事法により「化粧品基準」を定めています。配合禁止成分と配合制限成分が決められリスト化されています。そのため、危険な成分は配合できないようになっているのです。つまり100%危険な成分はないといえます。もちろん人によって合う合わないはありますが、わざわざ危険な成分を配合する必要性はありませんので、配合に足る理由があります。そんな成分の中にアレルギーが出る、刺激を引き起こす、皮脂や角質を必要以上に摂り過ぎるといった副作用をもつ成分があるということになります。

▼化粧品成分の見方
全成分表示が義務付けられたため、商品の全容を見て判断できるようになりました。しかし、それを読み解く力がなければ同じです。化粧品成分表示にはルールがあります。配合されているすべての成分を記載する、配合量の多い順で記載するが1%以下は順不同で記載する、メイク製品の着色剤はすべての成分のあとに順不同で記載する、という内容です。
実際に肌に影響を及ぼす可能性が高いのは高配合されている成分です。そこで1%のラインの見極めが大事になってきます。メーカーの気持ちになって考えてみましょう。多くの化粧品では強調したい成分を上の方に記載する傾向があります。ここでラインがわかれば高配合されている成分をチェックし、自分にあわないものをさけるということができるようになりますね。

▼注意したい成分
防腐剤や紫外線吸収剤は反応しやすい人が一定数いることが知られている成分です。
| 防腐剤 | パラベン、エタノール、安息香酸Na、ソルビン酸Kなど |
| 紫外線吸収剤 | メトキシケイヒ酸エチルヘキシル、オクトクリレン、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル、オキシベンゾンなど |
防腐剤フリーの化粧品もありますが、この場合、防腐効果の高い保湿剤が配合されているケースがあり、この場合も注意が必要です。
| 防腐効果のある保湿剤 | BG、ペンチレングリコール、DPG、プロパンジオールなど |
防腐剤のパラベンは嫌われる成分の代表格で、高濃度だと非常に毒性が強い成分ですが、ごくわずかな濃度で高い防腐効果を発揮する成分です。他の防腐効果の弱い成分を高濃度で配合することで刺激になる場合もあります。
エタノールは高濃度で配合されていると、肌の乾燥を招いたり、刺激になる可能性の高い成分です。ただ肌質によっては、肌を引き締めたり汚れを取り除く効果が高いのでメリットになる場合もあります。
また、界面活性剤も一定数刺激を感じる方がいることが知られています。特に合成界面活性剤は本来まじりあわない水と油を混ぜ合わせて溶かす性質があります。有効成分を浸透させるのに肌のバリア機能を壊してしまうのです。これによりほかの合成成分が肌の中に入ってしまい、それが肌トラブルの原因になります。合成香料や着色料、精油なども人によって合う合わないが出やすい成分ですね。
様々な成分があり、それを全部覚えておくのは無理があります。「エチ」「プロ」「イソ」「ベン」「ポリ」「クロ」「フェノ」「ジ」「トリ」が付く成分は合成成分の可能性が高いので気を付けてみてみる、化粧品成分サイトを参考にしてみるなど、ご自身で見極める必要があるといえます。

▼まとめ
・100%危険な化粧品成分はない
・化粧品成分表示注目は1%配合ライン
・合う成分合わない成分は自分で見極める

