ビタミンC

紫外線とビタミンC

紫外線が肌に良くないというのはなんとなく知っているという方が多いと思います。正しく理解し、肌のために何ができるかを考えていきたいと思います。そのうえで、紫外線対策に効果的なビタミンCの役割についてもご紹介します。

目次

▼紫外線とは何か
▼紫外線量の変化
▼紫外線に効果的なビタミンCの役割
▼紫外線とは何か

太陽の光には、目に見える光(可視光線)と目に見えない赤外線、紫外線とがあります。紫外線は、その中で最も波長の短い光で、波長によってUVA、UVB、UVCにわかれます。

UVA:物質を透過しやすく、雲などの影響を受けにくい

真皮を破壊し、シワ・たるみの原因ともなります。また、すでにできているメラニン色素を酸化させ、肌を黒くさせる作用もあります。

肌に急激な障害を与える作用は弱いのですが、太陽から届く紫外線の約9割を占め、肌に蓄積的なダメージを与えます。肌の奥の真皮にまで侵入し、肌のハリや弾力を失わせて光老化を引き起こす原因になります。加齢にともなう老化と違い、このUVAがもたらす光老化では、硬くごわごわした肌に深いシワが刻まれるのが特徴です。ヒマラヤやネパールなど高地に住む人たちは紫外線の影響を受けやすく、20代からこの症状があらわれることもあります。また、年齢を重ねた肌ほど、抵抗力は弱くなるため、UVAによって肌細胞の老化が起きやすくなるという研究結果もあります。つまり、加齢とともに、より紫外線への注意が必要になるということになります。

UVB:大気層(オゾンなど)で吸収されるが、一部は地表に到達する

太陽から届く紫外線の約1割と量は少ないのですが、肌への作用が強いため、短時間でも肌が赤くなるサンバーン(日焼けによる炎症反応)や、数日後に肌が黒くなるサンタン(色素沈着反応)を引き起こす作用があります。波長が短いUVBは、炎症やしみの原因となるだけでなく、肌表面の表皮細胞やDNAを傷つけるなど、生体への影響が強いのです。

メラノサイト(メラニン色素産生細胞)へ指令をだし、メラニン色素を生成させます。本来、メラニン色素はメラノサイトから表皮の細胞に受け渡されて、まわりの皮膚へと広がり、紫外線を吸収して肌を守るものです。しかし、強い紫外線をあびるとメラニン色素が過剰に生成され、これがシミの原因となるのです。

UVC:大気層(オゾンなど)で吸収され、地表には到達しない

まとめると、紫外線の中で光老化を引き起こすのはUVA,シミを作るのがUVBとなります。

▼紫外線量の変化

紫外線の量は、季節、日内、天候、場所によっても変化します。

まず季節です。夏に強くなり、冬には弱まります。これは紫外線が大気層(オゾンなど)を通過する距離と関係があります。太陽が最も近づく夏至のころが一番強く、冬至のころは太陽が最も遠ざかるため、紫外線も弱まります。ただ、UVBは夏に比べ冬はおよそ5分の1まで減るのに対し、UVAは夏に比べて2分の1程度と変動量が少ないため、冬だからと言って油断はできません。昨今、環境破壊でオゾン層の減少が危惧されています。UVBの量はオゾン量の減少によって増加してしまうのです。美容のためにも環境問題、他人事ではありませんね。

次に日内です。一日の中で、紫外線が強いのは午前10時から午後2時ころです。ここで一日のおよそ70%を浴びることになります。特にこの時間帯は肌を紫外線から守るようにしましょう。日差しが弱まる朝方や夕方でもUVAの量に大きな変化はありません。そのため、紫外線ケアは日中通して必要といえます。

続いて、天候です。紫外線は雲によりある程度は遮断されるため、曇りや雨の日には地表に到達する量は減少します。しかし、UVAはUVBに比べ雲による影響は小さいため注意が必要です。またUVBでも薄い雲ではその80―90%が透過してしまいます。

最後に場所です。赤道に近づくほど、また高地になるほど紫外線は強まるため、場所によって紫外線量は異なります。また、地表の表面の状態によっても紫外線の反射率は異なります。新雪はおよそ80%、砂浜は10-25%を反射します。一方、水面はおよそ95%を透過するので、水の中であっても注意が必要です。夏のビーチ、冬のウインタースポーツ、開放的になりますが、ケアはしっかりしたいところです。

地域によっても差があり、南にいくほど強く、沖縄と北海道では2倍程度の違いがみられます。

年間通して、ケアが必要なことには違いありません。

▼紫外線に効果的なビタミンCの役割

紫外線による肌トラブルを予防し改善する効果として大きく二つがあげられます。

メラニン生成阻害作用:シミやくすみのもとになるメラニンの生成を抑える働き

メラニン色素還元作用:できてしまったシミに対する働き

化粧品として肌に直接塗布、サプリで補給、点滴で直接血管へ作用させるなど、自分にあった方法で取り入れていきましょう。

参考)環境省 紫外線環境保健マニュアル2020