春、気温も上がり、気分がうきうきしてきますよね。お花見、ハイキングとアウトドアも楽しい季節になってきます。ですが、春の紫外線の量は実はなかなか侮れません。
冬の乾燥で肌が弱っているところへ、急に紫外線が増えるのです。
この時期もしっかりしたUVケアが必要です。UVケアを怠ってしまうとシミ・肝斑という形であらわれてくることがあります。
放置しても問題はないのですが、鏡を見るたびに目に入りますし、広がってきたり、色が濃くなってきたりすると、やっぱり気になりますよね

今回はシミと肝斑の違い、肝斑はどのようなものなのか、治療の方法、そしてその治療にビタミンCがどのように使われているのか、見ていきたいと思います。
目次
▼シミと肝斑の違い
▼治療の方法
▼肝斑の治療に使われるビタミンC
▼シミと肝斑の違い
最も一般的なシミは老人性色素斑といい良性腫瘍の一種です。平らで輪郭がはっきりしている淡褐色~濃褐色のシミです。大きさは数mm~数cmと個人差が大きく顔だけでなく、紫外線を浴びやすい箇所、手の甲や腕、背中などにもあらわれることがあります
肝斑はシミの一種ですが、一般的なシミとは少し違います。肝斑は頬骨にそってほぼ左右対称に広がる淡褐色のぼんやりとしたシミです。頬のあたりから額や顎、鼻の頭などにあらわれることもありますが、目の周りには現れません。
シミと肝斑はできはじめた年齢でも判断できる場合があります。肝斑の発生はメラニンが過剰に産生されることが原因ですが、女性ホルモンの影響も示唆されています。妊娠やピルの服用で誘発されたり、悪化する場合もあります。一方で、閉経とともに薄くなったり、消えたりするのが肝斑となります。
ただし、シミと肝斑は重なって現れる場合があるので注意が必要です。自己判断で治療をスタートするのではなく、医療機関を受診するのがベターでしょう。

▼治療の方法
多くのシミはレーザーで除去することができます。レーザー照射後は1週間程度かさぶたをはがさないように注意しなければいけません。またごく薄いシミはレーザーに反応しにくいことが知られています。そのため、レーザーによる治療が好ましくない場合には光治療器で少しずつシミの色を薄くしたり、飲み薬や塗り薬で対応したりします。レーザーの場合は一度照射して終わりですが、光治療の場合は定期的に通う必要があります。

肝斑の場合は、レーザーを当てることで色が濃くなってしまったり、逆に色素が抜けて白くなってしまうケースがあるので、飲み薬や塗り薬が主流です。
▼肝斑の治療に使われるビタミンC
肝斑に対するレーザー治療はとても難しいため、飲み薬の使用が主流となっています。肝斑治療におけるビタミンCはトラネキサム酸配合の内服薬と一緒に服用するのが一般的です。
ビタミンCはメラニンが作られるときに必要なチロシナーゼという酵素の活性を抑える働きがあります。また、すでに蓄積されたメラニンを還元し、薄くする作用もあります。トラネキサム酸はもともと抗炎症や止血のために医療現場で用いられてきた成分ですが、メラニンの生成を抑制する効果もあると言われています。ただし、止血効果がありますので、高血圧の方や血栓症、透析療法などを受けている方は使用できません。もし使用する場合は、事前に必ず医師の判断を受けましょう。一緒に摂取することでより高い効果が期待できます。この飲み薬、8週間服用しても改善が見られない場合は肝斑ではない可能性があるため、以降の服用は中止して医師の判断を仰ぎましょう。

またビタミンC誘導体を外用薬として処方されるケースもあります。ビタミンC誘導体はそのままでは不安定なビタミンCの成分に他の物質を配合し安定性を高めたものです。メラニン生成を抑制しながら、新陳代謝を促進、メラニン色素の排出を促し、色素沈着の改善をしていきます。更に紫外線から皮膚を守ったり、針や弾力をアップする効果も期待できます。一般的に販売されている化粧水などにも配合されているものがありますが、より高濃度なもの(医薬品)を用いたほうが効果を実感できるでしょう。
ビタミンC誘導体には水溶性、油溶性、両用性と種類があります。種類によって違いがありますが、濃度に比例して(3%以上)で顕著な効果が表れます。一般的な美白化粧品では1-2%の濃度のものが多いようで、残念ながら単体での効果は余り期待できません。医療現場で使われるものは5-6%の高濃度が中心です。これ以上になると、今度は刺激性が出てきてしまいますので注意が必要です。肝斑の場所だけに塗布することでは効果がでにくいと言われていますので顔全体に塗布することが大切です。また、イオン導入として、水溶性のビタミンC誘導体を使用し、肌へ直接ビタミンCを届ける方法もあります。自分にあった治療法を選択しきれいな肌を目指しましょう。
