美白成分といっても、化粧品に使われる美白成分には様々な種類があります。そして、美白に対する働きも様々なのです。ここでは、どの美白成分がどのような働きがあるのか、詳しくみていきたいと思います。

目次
▼シミが出来る過程をみてみよう
▼美白成分はオールマイティではない
▼シミの種類とケア方法
▼シミが出来る過程をみてみよう
シミが出来る1番の要因は、やはり「紫外線」です。
紫外線を浴びると、表皮の最下層に存在している「メラノサイト」が、細胞を守ろうとしてどんどん黒いメラニンを作り出すのです。

通常だと、肌のターンオーバーによって肌表面に押し上げられていき、やがて垢やフケなどと一緒に剥がれ落ちていくので、自然に元の肌の色に戻っていきます。しかし、慢性的に紫外線を多く浴びたり、より強い紫外線が部分的にあたったりすると、ケラチノサイト(角化細胞)という表皮の細胞が間違った指示を出し、メラノサイトが暴走してどんどんメラニンを作ってしまいシミになってしまうのです。
▼美白成分はオールマイティではない

実は美白化粧品に使われる美白成分は、シミが出来る過程のどの段階に働きかけるかによりタイプが分けられています。
■間違ったメラニンの生成指示をストップする
·カモミラET(カモミラエキス)
·トラネキサム酸(m-トラネキサム酸)
などが有名です。
■過剰なメラニンの生成を抑える
美白成分の中でも1番多くあるタイプ。
·コウジ酸
·アルブチン(β‐アルブチン、ハイドロキノン誘導体)
·エラグ酸
·4‐n‐ブチルレゾルシン(ルシノール)
·アスコルビルリン酸Na、アスコルビルリン酸Mg、アスコルビルグルコシドなどのビタミンC誘導体があります。
中でも、アルブチンはハイドロキノンにブドウ糖を結合させたハイドロキノン誘導体ですが、ハイドロキノンと比べると刺激は少ないので肌に優しめです。
■メラノサイトの働きを弱める
·ハイドロキノン
ハイドロキノンは高いメラニン合成抑制作用があるものの、肌の赤みやひりひり感、かぶれなどの刺激性や炎症のリスクがあります。またメラニンを作るメラノサイトの働きを弱めてしまうため肌の色が白くなる白斑のリスクも高く、そのリスクをしっかりと知った上で、医師の管理化で使用することが望ましい成分です。また、ハイドロキノンは非常に安定性が悪く、時間が経ったものを塗ると炎症性や刺激性が増してしまうため注意が必要です。
クリニックで処方されるハイドロキノン配合のクリームなどは4%程度のものが多いようですが、化粧品には2%までと配合量が制限されています。
▼シミの種類とケア方法
「シミ」にも、様々な種類があるのをご存知でしょうか。
そして、その原因も様々なのです。間違ったケアをしてしまうと悪化させてしまうこともあるので、まずは自分のシミの種類を見極めて正しいケアをしていきましょう。
■老人性色素斑
老人性という名称がついていますが、20代~30代から出来る人もいます。主な原因としては、紫外線を繰り返し浴びたこと出来るので、頬骨の高いところや、こめかみ辺りに出来やすく、1cm大くらいまでの丸くて茶褐色で輪郭がはっきりしているのが特徴。何年かすると隆起してくることもあります。初期のものなら美白化粧品も有効ですが、はっきりしてしまったものはレーザー治療でないととれません。
■肝斑
30~40歳の女性に多くみられ、女性ホルモンバランスの乱れなどによって生じるといわれています。ボヤっとしたシミで、閉経後は薄くなることがあります。頬骨や目、口の辺りや額に左右対称に出来ることが多いですが、唇と鼻の間に出来ることもあります。色は茶色や灰色など様々です。紫外線を浴びると濃くなるため、夏に濃くなり、冬には軽減します。肝斑の場合には、実は肌の奥の方で炎症を起こしている状態だといわれているため、炎症を悪化させるレーザー治療はNG。マッサージなどの刺激でも悪化させてしまうことがあります。肝斑の治療では炎症を抑えてくれるトラネキサム酸の服用が1番有効とされていますが、併せてビタミンCを服用することもあります。日々の対策としては、しっかりと紫外線対策と美白化粧品でお手入れしましょう。
■雀卵斑(そばかす)
遺伝的なもので、鼻から頬にかけて散らばるように出来る小さな黒い斑点。10代から現れ始めますが、思春期以降は薄くなる傾向があるようです。美白化粧品では効果が出ないことが多い。白人にとても多いですが、日本人にも色白の人に比較的多くみられます。
美白化粧品ではあまり効き目がないといわれています。レーザーで治療すれば消えることもありますが、再発することもあるようです。
■炎症性色素沈着
ニキビや擦り傷、虫刺され跡などの炎症が起こった痕が茶色くシミになったもの。時間が経てば消えることが多いですが、消えるまでに2~3年かかったり、紫外線によって悪化したり、消えにくくなってしまうこともあります。ピーリングと美白ケアがオススメです。
このように、シミの種類によっては、よかれと思っていたケアが逆に悪化させてしまうこともあるので、まずは紫外線対策をしっかり行い、ご自分のシミに合わせたケアを選び美肌を目指しましょう。

