ビタミンC

9.体内のビタミンCを消費してしまう2大「生活習慣」

新鮮な果物や野菜を始め、サプリメントなども気軽に手に入る現代では、ビタミンC<推奨栄養所要量>が摂れているはずですよね。

※「推奨栄養所要量」とは、ほとんど全て(97~98%)の健常人が栄養所要量を満たすのに十分な平均1日摂取量。

しかし、実はビタミンCは身体の中で多く消費されてしまうビタミンなのです。

そのビタミンCをどんどん減らしてしまう「2大生活習慣」とは・・・、

ズバリ「ストレス」と「喫煙」です。今回は「ストレス」や「喫煙」が身体の中のビタミンCとどのように関わっているのかをお話していきたいと思います。

目次

ストレス」とビタミンC

▼喫煙」とビタミンC

▼ビタミンCを多く摂取した方が良い方

「ストレス」とビタミンC

アドレナリンは別名「副腎髄質ホルモン」といい、「抗ストレスホルモン」とも呼ばれるホルモンの1つです。アドレナリンはストレスがかかると多量に分泌され、脈拍を速めたり、血圧や血糖値を上げてストレスに対抗してくれるのですが、このアドレナリンの合成にもビタミンCは欠かせないのです。

通勤や眼精疲労もストレスに・・・

日常的に起こりやすいストレス「通勤ストレス」と「眼にかかるストレス」を調べた調査報告もあります。

【通勤ストレス】

誰もが避けたい「朝の通勤ラッシュ」。この通勤ラッシュ時に①電車に乗る前、②乗車30分後、③乗車60分後の血液中のビタミンC濃度を測定した結果、通勤ラッシュの時間が長ければ長いほど血液中のビタミンC濃度が減少することが分かったそうです。

【眼にかかるストレス】

新聞や本を読んだり、テレワークなどパソコン作業、スマホの普及に伴い、私達は眼を酷使することが多くなりました。なんと、眼を使っていてもビタミンCは減少してしまうそうです。

眼を使い始めてから30分間は断続的に血液中のビタミンC濃度は減っていき、その後ビタミンCを補おうとする身体の作用により、血液中のビタミンC濃度は上がっていくものの、身体の中の全ビタミンC貯蔵量は確実に減っていくのです。

この2つの調査は、被験者数が少ないため科学的に信頼性のあるレベルにないと言えないのですが、興味深い内容です。

(参考文献:ビタミンCの事典/東京堂出版/著:石神昭人)

ストレスの多い現代日本

2014年に行われた厚生労働省委託調査では、不安や悩みを「いつも感じる」人と「ときどき感じる」人の合計が約70%だったそうです。日本人の半数以上の方が何かしらのストレスを抱えている「ストレス社会」ですから、ビタミンCが消費されているのではないかと推測することができます。

意外な物も身体にストレスを与えている

体内にも貯蔵されているビタミンCもあるため、すぐには不足するわけではありませんが、
ストレスは、人間関係などの不安・緊張・イライラなど精神的なものだけでなく、騒音、過労、睡眠不足、暑さ、寒さなど知らず知らずのうちに身体にストレスになっているものもあります。ストレスがかかる際、想像以上にビタミンCの消耗は激しく、身体には約1500mgのビタミンCが蓄えられていますが、ストレスが多いとビタミンCはどんどん消費されてしまいます。ビタミンCの栄養所要量は1日100mgですが、多めに摂ることを心かけると丁度よいですね。

「喫煙」とビタミンC

ビタミンCは、喫煙することで体内ではどんどん減ってしまうことが分かっています。

なぜタバコを吸うとビタミンCが減ってしまうのでしょうか。

ビタミンCには、身体の中を酸化させてしまう原因となる「活性酸素」を消去する「抗酸化」という働きがあります。それ以外にも、コラーゲンやアドレナリンなどを作るために必要な酵素の働きを助ける「補酵素」として働くのですが、タバコを吸うことでニコチンやタールなどの多量の有害物質が体内に送り込まれ、それを攻撃するために多量の活性酸素が体内で大量に発生するため、その活性酸素を除去するために身体の中のビタミンCがどんどん使われてしまうからです。

タバコ1本吸う度に減っていくビタミンC

身体の中には1500mgのビタミンCが蓄えられていますが、タバコを吸うと1本につき25mgのビタミンCが消費されていきます。ヘビースモーカーで1日20本吸う人だと、500mgのビタミンCが消費されてしまうのです。

そのため、米国などでは喫煙者には1日200mg以上のビタミンC摂取を勧めています。

日本でもビタミンC推奨栄養所要量は、19歳以上の成人男性は90mg、女性は75mgとされており1日あたり約100mg摂るようにいわれていますが、喫煙者はさらに35mgプラスして摂取することが推奨されています。

ビタミンCを多く摂取した方が良い方

ちなみに、アルコールを摂取すると、肝臓で有害物質を解毒するチトクロームP450系と呼ばれる酵素システムが動員され、その際ビタミンCが大量に消費されてしまいます。

ビタミンCが不足すると、風邪をひきやすくなったり、疲労感などの健康面の不調や、肌にハリがなくなったり、シミが増えたり美容面での不調も起こりやすくなります。

タバコを吸っておられる方、日頃ストレスを感じやすい方、お酒をよく飲む方はもちろん、健康的に美しくありたい方は、ぜひ積極的にビタミンCチャージを心がけましょう。