スキンケア

大人の日焼け止め事情

春も半ばですが、日やけやシミの原因となる紫外線(UVB)の量は、4月頃からどんどん増え始めます。早めの対策が必要だといえるでしょう。スキンケアに日焼け止めを取り入れるのはかんたんな紫外線対策として有効です。ただ、日焼け止めの必要性を感じていても肌に負担になる、乾燥するなどのお悩みがある方もいるかもしれません。日焼け止めも日々進化しています。今回は、日焼け止めの仕組み、日焼け止めの塗り方のポイント、大人が使える日焼け止めなどについてご紹介します。

目次

▼日焼け止めの仕組み
▼日焼け止めの塗り方のポイント
▼大人が使える日焼け止め

▼日焼け止めの仕組み

まず日焼け止めの仕組みについてみていきます。地上に届く紫外線には主にUV-A(紫外線A波)とUV-B(紫外線B波)の2つの種類があります。UV-Aは紫外線の約9割を占めており、別名「生活紫外線」とも呼ばれます。波長が長く、日陰や室内、車内でも影響を与えます。UV-Aは、長年浴びたUV-Aのダメージが蓄積していくことでシワやたるみなどの原因になるといわれています。浴びてすぐ炎症などはおきませんが、浴び続けることで肌老化に大きく影響します。また、肌のごわつきや肌あれ状態も引き起こします。

UV-Bは波長が短く、窓は透過しません。別名「レジャー紫外線」と呼ばれており、主に屋外での日焼けの原因となります。UV-BはUV-Aよりも皮膚の浅い部分に作用し、肌に炎症を引き起こす原因となります。UV-Bを浴びることで、最初は皮膚表面に赤みやヒリヒリとした痛みが出て、数日後には黒く変化します。細胞を紫外線から守るためのメラニンを増加させるため、シミやソバカス、乾燥やキメの乱れの原因となります。

日焼け止めには紫外線をカットする「紫外線吸収剤」と「紫外線散乱剤」という成分が使われています。「紫外線吸収剤」は、紫外線を吸収する化学物質を含んだ成分で代表的なものはメトキシケイヒ酸オクチル、ジメチルPABA オクチル、t-ブチルメトキシジベンゾイルメタンなどです。紫外線を吸収し、光や熱などのエネルギーに変えて放出します。それに対して「紫外線散乱剤」は、紫外線を肌の上で反射させる物質を含んだ成分で、代表的な成分は酸化亜鉛、酸化チタンなどです。言葉通り、紫外線を反射・散乱することで紫外線から肌を守ります。「紫外線吸収剤」は、肌の上で化学反応を起こして紫外線をカットします。肌刺激が気になる方はさけたほうがよい成分です。

▼日焼け止めの塗り方のポイント

日焼け止めのパッケージで見かける「SPF」と「PA」「+」という表示があります。SPFとは、「Sun Protection Factor」の略で、UV−Bに対する防止効果を示すものです。数値が大きいほどその防止力が高まります。この値は「皮膚1平方㎝あたりに2㎎の日焼け止めを塗布して計測された値」です。2㎎は顔の場合は「液状で1円玉2枚分」「クリーム状でパール2個分」になります。しかも日焼け止めを塗るために容器から手に移した量のうち、なんと20%以上がそのまま手に残ってしまうのです。適正量を塗るポイントとしては、必要量の半分を手のひらに出して、額や鼻の上、両頬、あごなどに分けておき、全体に伸ばした後、残りの半量を手に取って、同じ方法で重ね付けする、べたつきをさけるためになじむまで少し時間をおく、などの方法があります。また、2-3時間ごとにこまめに塗りなおす、日傘、UVケア用品などの物理的な手段と併用するなど工夫が必要になってきます。また塗る際には優しく塗ることを心がけましょう。摩擦は肌トラブルの原因になります。ちなみにPAとは、「Protection Grade of UVA」の略でこちらはUV-Aに対する防止効果を示すものです。PAは「PA+」〜「PA++++」の4段階で表示され、「+」が多いほど防止力が高まります。

▼大人が使える日焼け止め

日焼け止めは肌タイプに合わせて選ぶのがおすすめです。敏感肌の方は表記に「低刺激性」「紫外線吸収剤不使用」「紫外線吸収剤フリー」「ノンケミカル」とある日焼け止めがおすすめです。ウォータープルーフタイプのものは、肌に日焼け止めの成分が残り肌トラブルの原因になることがありますので、お湯やせっけんで落とせるタイプのほうが負担軽減になります。オイリー肌の方にはノンコメドジェニックテスト(にきびのもとになりにくいことを確認する試験)済みのものがよいでしょう。逆に乾燥肌の方はミルクやクリームタイプで保湿成分が配合されているものを選んでみてください。最近はくすみをとばすトーンアップ効果があるもので、化粧下地としても使えるものや美白成分の「ビタミンC」や保湿成分「セラミド」が配合され、美容パックが日中できるものなども出ています。高機能な日焼け止めを選択し、賢く美肌を目指しましょう。

▼まとめ

・日焼け止め成分には紫外線吸収剤と紫外線散乱剤がある

・日焼け止めは適正量を守って使う

・日焼け止めは肌タイプ、欲しい効果に合わせて選ぶ